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DAYS

第19章  身長差のない恋人 N×O





「おいで。」


手を広げて、智が来るのを待つ。


ちょっと恥ずかしいかなぁ、とか何とか
思ってたら、



「ぐふっ。」


迷いなくタックルをされた。


そうだった。
この人はこんな人だったわ。


こういうとこ、堪んないよね。






人は、片想いの時が1番幸せだって、
誰かが言ってた。


考えただけで、胸がドキドキして。

その人のために何かしたいって
思うのが楽しいんだって。




だけど、違うよ。

少なくとも俺は、ね?

俺は、今の方が幸せだよ。





「ニノ。」
「名前、呼んでくれないの?」


首を傾げながら、少し寂しさを出す
表情でいえば、



「っ。ずるい。」


やっぱり顔が赤くなってる。



そうだよ。
俺、ずるいヤツなんだよ。

分かっててやってるんだもん。
智がそういう反応をするって。


だけど、ずるくさせてるのは
智なんだよ。


もっと智が知りたい。

意地悪したくなっちゃうのよ。
…好きな人にはね?




「かずなり。」
「うん。」
「抱いて。」
「うん。」
「早く抱けよ。」


顔を上げて、はっきりと俺に言った。


さっきまで照れてたクセに。

顔、真っ赤にしてたクセに。


今の智の顔…


「その顔、やばい。」
「顔?」
「もー止まんねーから。」


慌てる智を押さえ込んで、
ベッドに押し倒す。



そんな挑発的な瞳、
出来るんだね。


喰ってかかってくるような。

呑み込まれるかと思った。



「ニノっ。」
「かーずーなーり。」
「ちょ、ストップストップ!」
「止まんないっつってんだろ。」


抵抗する智をねじ伏せて、
鎖骨あたりに赤い華を咲かせる。



「ひゃぁ…っ。」


高く甘い声。


俺の理性が弾けとんだ。

同時に、掻き立てられる加虐心。


もっと。もっと鳴いて。


可愛い反応が見たくて、
たくさんキスを落としてく。


全部俺に染まって。



「…ニノっ。」
「かずなりって呼べよ。」
「ぁあっ。」


耳を口に含んで舌で遊ぶ。


体を縮こませて、体を震わせる。



「智。

いい体してるね。」
「やぁ…っ。」

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