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DAYS

第19章  身長差のない恋人 N×O





今日は、想いが通じただけで
満足だって。
充分だって思ってた。


少なくとも、20分前くらいはね。



今はリビングのソファーに2人。


俺の眼下には、頬だけじゃなく
全身も薄い桜色に染まってる智。


口からは、次々と零れる甘い声。



こんな智を見せられちゃったら
もう止まれない。









あの後、いつまでも「かずなり」って
呼んでくれなかったから、
呼んでくれるまでじーっと見てたの。


そしたら、


「も、欲しいよ…。」

って、涙をいっぱい溜めた瞳で言って。


しかもそれだけじゃなくて、
自分で服も脱ぎ出しちゃって。


気が付けば、一糸纏わぬ姿になってる
智が目の前にいる訳で。



「かずなり、ね、もう。」
「もー…。煽んないで。頼むから。」
「へ?」


この人は分かってない。

自分のやってる事が、
どれだけやばい事なのか。


はぁ、っと深いため息をついて
俯いてたら


「まだくれないの…?」
「ちょ、泣かないで。」
「だって…。っひっく。」



ぎゅっと抱きつこうにも、

智何も着てないし。



本当に止まれなくなっちゃうから。



そんな俺の気持ちを知らない智は、

「俺のこと嫌いなのぉ…?
ぎゅってしてよ…。」


殺す気かよ。

悶え死んじゃうよ。


鼻血が出そうで鼻を押さえてたら、


「やっぱり嫌いなんじゃん!」
「え?ちょっ。」


それだけ言い残して、一目散に
寝室を飛び出していった。


「どこ行ったのよ。」


素っ裸だからね?あの人。


案の定、リビングのドアを開ければ
そこにいた。



しょげて体育座りでもしてるかなぁ。

なんて考えは甘かった。

この人は、想像を超えてくる人だったよ。


ソファーの上にいる、って事までは
予想出来た。


だけど!


「智!?」
「だって、かずなり、くれなっからぁ。」



脚を広げて、自分の蕾に指を入れて
何か塗り込んでる。

手には、小さな袋。



取り上げて見れば、


「これ、使って襲っちゃえ♡

相葉ちゃんより♡」


アイツはとことんバカだな。



なんでローション渡してんだよ!

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