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密ばち

第17章 よぎってしまう記憶




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弥月は、ゼミで必要な商学の参考書を探しに図書館へ来ていた。


時間は夕方。
弥月の大学の図書館は夜まで開いている。


しかしながら、放課後の学内は閑散としており、人気も少なかった。





本棚を辿る指先がふと止まる。



あれから、弥月は修斗とは会っていない。



いつもと違う修斗の姿が今でも頭に焼き付いている。



弥月は抱かれた後、気を失ってベッドに運ばれた。




気づけば朝を迎えており、テーブルの上には置き手紙だけがあった。


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