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密ばち

第15章 新たな火花

「んっ……!」



弥月は自分に何が起こったのか分からなかった。



ただ、修斗の様子がいつもと違う。



いつものように冷静な瞳はまっすぐに自分を映していた。




そして、味わったことのないような熱い口づけ。







「んっ…せんぱっ……!」



「…………っ」







何度も何度も唇の向きを変え、再び合わせる。

やがてゆっくりとお互いが離れ、弥月に自由を許す。





顎に手を添え、修斗は静かに話した。




「…………教えてやる」




「え?」




「弥月は……何もしらない」





そう言って首筋を撫でる。




「………っ!」




ピクッと身を震わせる弥月。




「弥月をもっと女にする」






そう言ってまた赤く色づいた唇に触れる。





「……んん…っ!」





この人は何を言っているのだろうか。
今まで、優しく冷静なアルバイト先の先輩だった。


ただ、理由の分からない鼓動の高まりがそこにはあった。






スルッと少しずつ弥月の服を脱がしていく修斗。



海で焼けたのか、キャミソールの部分はより白く麗しく見えてしまう弥月の肌。

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