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密ばち

第4章 初めて

翌日、弥月は約束の場所へと向かい、シャツを貸してくれた彼を待つ。


今日の服はブラウスに紺色のタイトスカート。
弥月は以外にも胸は大きく、スタイルもいい。
ぼ~っと窓から外を眺めていると、彼がやってきた。

(ちょ…あの子のスタイルよすぎだろ…)

啓二は後ろからそっと近づく。弥月はまだ気づいていない。

(思いきっていいよな…)

次の瞬間、啓二は後ろから弥月に抱きついた。

ギュッ

「!!?」
弥月はビックリして振り向く。
「あ…!!昨日の…!!」

「うん。ごめんね驚かせて…でもなんかしたくなったんだ」

啓二は強く抱きしめた。

突然のことに驚きを隠せない弥月だが、不思議と身体は熱を持っていた。

「…あ、の…わたし…シャツを渡しに来たんですけど…」

「…それだけ?」

「え?」

「お礼してほしいな…なんて」
啓二は弥月の耳たぶを撫でた。優しく、愛しく。

「な、なにを……んんっ!」

「どしたの?もっと触ってほしいの?」

耳たぶから口元へと指先は流れるように移動し、啓二は自分の唇を近づけた。

弥月の唇に触れるか触れないかのギリギリのところで。

「あ…」

弥月は湯気が出そうなくらい熱くなり、もう何も考えれなくなった。

初めての体験ばかりで、ただただ彼の瞳にすがることしかできなくなった。

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