
密ばち
第1章 新しいわたし!
カツカツカツ…
新しいパンプスが床を鳴らし、大学へと急いだ。
此花 弥月(このはみつき)
この春大学一年生として入学。今日は初の授業日だ。
化粧は気張りすぎず、ブラウンのアイラインにオレンジのチーク。マスカラは控えめ。
髪色は黒。巻いてひとつに束ねている。
シンプルな白Tシャツに黒のパンツ。
誰もが一年生とは思えないほどの落ち着いた雰囲気を醸し出している。
でも内心…
(き、き、緊張する…!!お姉ちゃんからファッションのこと色々学んだけど…わたし大丈夫なんかな?)
弥月は緊張していた。
こうみえて、高校時代は勉強一筋で「モテ」も「オシャレ」も意識したことがなかったのだ。その証拠に、未だに恋をしたことがない。
弥月は周りから暗~い印象をもたれているだけだった。
だからこそ、大学からは新しい自分で挑戦してみようと、躍起になっていたのだ。
いわゆる大学デビュー。
努力の甲斐もあり、周りは彼女に釘付けだった。
そして、後に弥月に影響を与えるであろう4人の男子はまだ彼女の存在に気づいていない。
新しいパンプスが床を鳴らし、大学へと急いだ。
此花 弥月(このはみつき)
この春大学一年生として入学。今日は初の授業日だ。
化粧は気張りすぎず、ブラウンのアイラインにオレンジのチーク。マスカラは控えめ。
髪色は黒。巻いてひとつに束ねている。
シンプルな白Tシャツに黒のパンツ。
誰もが一年生とは思えないほどの落ち着いた雰囲気を醸し出している。
でも内心…
(き、き、緊張する…!!お姉ちゃんからファッションのこと色々学んだけど…わたし大丈夫なんかな?)
弥月は緊張していた。
こうみえて、高校時代は勉強一筋で「モテ」も「オシャレ」も意識したことがなかったのだ。その証拠に、未だに恋をしたことがない。
弥月は周りから暗~い印象をもたれているだけだった。
だからこそ、大学からは新しい自分で挑戦してみようと、躍起になっていたのだ。
いわゆる大学デビュー。
努力の甲斐もあり、周りは彼女に釘付けだった。
そして、後に弥月に影響を与えるであろう4人の男子はまだ彼女の存在に気づいていない。
