
Doki Doki⛔️one way love〜一方通行の恋
第9章 9
どのくらいそうしていただろう
雛はいつの間にかうっとりと目を瞑ってしまっていた
気付けば駿の唇から吐息が漏れていた
あれ?
…寝ちゃってる?!
嘘、嘘、嘘ー!!!
何? 何? 今のは一体何?!
キ、キスした!
私、係長と…
キスしちゃった?!
そんな、馬鹿な…
口移しでお水飲ませただけなのに
現実に戻った雛は持っていたペットボトルをベッド脇のミニテーブルに置くと、逃げるように駿の部屋を出た
ドアを閉めるとそのまま寄りかかり人差し指を唇に持って行く
しばらくそのまま動けなかった
何かの間違いだ
そう、そうだ、係長、誰かと間違えてる
雛は気を取り直して卵粥を作り始めた
駿が目覚めた時食べられるように
なんとか焦がさないようにお粥を作り終えるとバスルームに行き、手早くシャワーを浴びてそのまま部屋のベッドに横になった
が、キスのことばかり考えてしまう
雛は溜め息をついて目を瞑った
「このまま寝ちゃおう」
