
Doki Doki⛔️one way love〜一方通行の恋
第9章 9
「係長、少しだけ起きられますか? お水飲まないと」
「…水」
目を閉じたまま虚ろに答える駿
良かった…
意識はあるみたいだが、こりゃ重症だな
「無理って… どうしようかな… 係長、これ飲んだら私お粥作りますから、少し食べられますか?」
「……」
困ったな…
さて、どうしよう
横向きにした駿の口元にペットボトルの飲み口をあてがってみるが、上手くいきそうもない
ええい、仕方ないっ、緊急事態だ!
雛はペットボトルの水を少し口に含むと、それを駿の口元へ充てがった
わずかにコクリと音がする
良かった、もう一度
何回か繰り返すと、ふと駿の手が雛の頭を押さえ、唇が押し付けられた
!!!
目を見開いたまま、自分の身に何が起こっているのか理解できず固まる雛
…んんっ?!
冷たい水を含んで冷えた駿の舌が雛の唇をそっとなぞる
驚いて息を止めていた雛が苦しくなって息を吸いこんだ途端、駿の冷たい舌が雛の口内へと滑り込んで来た
…!!!
はっ?!
なにっ? これっ?!
ゆっくりと雛の口内を動き回る駿の舌
雛の舌を探し当てると、そのまま絡ませてきた
