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先生…お願い。早く治して・・・

第70章 戻らない記憶…そして…


私は司馬先生におんぶされ、石川先生の待つ診察室へと向かった


進美外科の長い廊下を歩き、黒い扉の前に来ると、私は司馬先生の背中から下ろされた


司馬はその扉をノックし扉を開けると


“ほらッ…”


司馬は綾の背中を押し、その部屋に入れた…


直ぐさま石川先生が駆け寄ってきた

石川は軽く膝を曲げ綾の目線に合わせると


「大丈夫か?」

心配そうな顔で見つめた




『……。』

大丈夫かどうかなんて、記憶のない今の私には不安しかない…





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