
誰かお願いつかまえて
第9章 女たちの戦い
「なんなの、あんたら!!残念にも程がある!!」
ナミの事情は伏せておこうと思ったけど、やっぱ無理!!
「…幸村に好きな人がいるわけない、と?」
「違うっ!
いるわけない、と? じゃないわよ!調子のんな川端!
……あんたたち、会社で、ナミになんかしてない?
例えば!!いつもそばにべったりとか!?」
「…それは、同じチームだから、なぁ?」
岡崎さんの方は心当たりがあるらしく、目をそらして川端に同意を求める。川端も合わせて頷く。
「じゃ、執拗なボディタッチとか!?」
「執拗じゃない!!…あ」
即座に言い返してきた岡崎さんがしまった、という顔をする。
「それよそれ!!
あんたらが気持ちをガンガン一方的に伝えるから、ナミが嫉妬した女の子たちに嫌がらせされてんじゃない!」
「「嫌がらせ!?」」
