
君は少しも悪くない。たぶん
第4章 いま、の後
風呂場に連れていき、脱衣場に立たせる。
…服を脱ぐ俺をじっと見つめたまま何もしないニノ。
「なぁ、脱げよ。」
「潤くん、イイ体してんね」
「恥ずかしいだろっ…脱げよっ」
そう急かしても、動かない。
逆に、上目遣いで俺をじぃーっと見てくる。
「…な、なんだよ」
「潤くんが、脱がせて?」
やべぇ、朝から欲情しそう。
「お前さ…めんどくさいだけだろ!」
「あ、バレた?」
乾いた唇をペロッと舐めて、ねだるように見てきた。
「分かったよ!!」
とうとう根負けした俺は、
楽しむ事にした。
服を脱がすという行為と、体を洗うという行為を。
