
君は少しも悪くない。たぶん
第4章 いま、の後
あまりに可愛いかった彼を抱き締めると
「あっ」
少し甘い声が出た。
「何?朝から感じてんの?」
少しイジってみると、耳を真っ赤に染めながら
「ちげっ…ばーか」
と俺から離れようとする。
「ダメだよ〜カズくん」
そのまま勢いを付けて起き上がり、お姫様抱っこをする。
「ばっ…やめろっ…」
「やっぱ可愛いな。一緒にお風呂入ろう?」
「え…」
「じゃないとニノ、自分で出す羽目になるけど?」
そういう光景を想像したのか、頬が赤くなる。
「やだっ!それだけはっ」
「じゃあ、一緒に行こっか♪」
