君は少しも悪くない。たぶん
第4章 いま、の後
「ニノ〜起きて〜朝〜」
俺は普段この人をニノと呼ぶ。
呼び掛けた途端明らかにムッとしたニノは
「うるせぇ」
と、一言。
まだ、寝ぼけてる。
「ニノぉ〜」
そう言いながら俺が抱きつくと
片目を開けて、
「エロ潤」
と言い放った。
「なんだ起きてんの?」
「潤に起こされるほど堕落した覚えはない」
よかった。
怒っては、ない。
「ニノ…昨日はごめんね」
「良いですけど別に」
ニノは一旦そこで言葉を切った。
「でも…ちゃんと責任とってくださいよ?」
上目遣いで俺の目を見つめた彼は、
本当に男なのかと思うくらい
可憐だった。
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