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sugar-holic

第27章 お別れ

国体の開催日が近づいてきて、やることとしなきゃいけない事が増えてきた。

自然、残業が増えてきて…

今日も最後まで居残ってる。

ま、仕方ないけどね。

仕入担当と発送担当から上がってきた、入荷数と発送数から在庫を調整していると

「また居残りですか」

呆れたような口調で、倉田くんが営業部に戻ってきた。

うわ。

今日は外回りの予定だったじゃない!?

そのまま直帰すればいいのに、何で戻ってくるのよ!?

「お疲れ様です」

表面上は平常心を装って、にこやかに対応する。

「何やってるんですか?」

私のデスクに近づいてきて、パソコンの画面を覗き込むから…近い!!

「在庫確認。でももう終わるから」

出来るだけ意識しないように、入力に集中していると

「あとは?まだ何かやること残ってますか?」

自分の机に戻り、机の上の書類に目を通しながら聞いてきた。

「ん、大丈夫だよ」

それよりも、早いところ帰ってくれないかな?

 

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