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sugar-holic

第27章 お別れ

そうか。平谷次長もついに結婚かぁ…。

そりゃあ、本社で泣く子が出るだろうな。

思わずクスリと笑って…

そういえば、美帆ちゃんは倉田くんに苛められてたんだっけ。

倉田くんも、美帆ちゃんが結婚して、会社辞めるって聞いたら…悲しむのかな…?

そんな事を考えていると

トントン。

ミーティングルームのドアがノックされた。

「はい?」

反射的に返事をすると、ドアが細く開いて。

ドアの向こうに立っていたのは…

「梢ちゃん、ちょっといい?」

比呂子さんだった。

「うん、大丈夫。どうかしたの?」

すると比呂子さんが部屋に入ってきて、後ろ手にドアを閉めた。

「美帆ちゃんから聞いたよね?」

「あ、うん。一応預かった」

白封筒をチラッと見せると、比呂子さんが頷いて

「その事で、1つ提案というか、お願いがあるんだけど」

そう言って、にっこり笑った。

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