
サバイバルヘルパー
第9章 いかだ
俊輔は大きく息を吸って、そして、吐いた。
それを繰り返し、冷静になると、その場に座り込んで考えた。
「どうする……このまま朝まで耐えしのぶか……それとも、やけくそになるか……あるいは、開き直るか……」
考えて、考えて、考えて、考えぬいた。
「結論、光がなければどうにもならない」
お手上げだ。
よく、人間の目は、暗闇の中でも目が慣れてきて、物が見えるようになると言うが、俊輔の目にはいつまでたっても闇のままだった。
だが、自分が入ってきた入り口の場所は、すぐわかった。
とりあえず、表に出ることにした。
外へ出て、空を見上げると、月の明かりの影響か、雲が明るく見える。
「あれ?」
気のせいか、周りが明るく見える。
「なんで?」
暗い場所に居続けると、目が慣れてくるのを暗順応、暗い場所から明るい場所に出ると眩しく感じるのが明順応と言うが、俊輔の場合、明順応の働きがよかったようだ。
来るとき、真っ暗になってきたと思っていたが、さらに暗い場所に移ったため、それに目が慣れてしまい、少々の月明かりが照らす場所に出ると、明るく感じたのだ。
それを繰り返し、冷静になると、その場に座り込んで考えた。
「どうする……このまま朝まで耐えしのぶか……それとも、やけくそになるか……あるいは、開き直るか……」
考えて、考えて、考えて、考えぬいた。
「結論、光がなければどうにもならない」
お手上げだ。
よく、人間の目は、暗闇の中でも目が慣れてきて、物が見えるようになると言うが、俊輔の目にはいつまでたっても闇のままだった。
だが、自分が入ってきた入り口の場所は、すぐわかった。
とりあえず、表に出ることにした。
外へ出て、空を見上げると、月の明かりの影響か、雲が明るく見える。
「あれ?」
気のせいか、周りが明るく見える。
「なんで?」
暗い場所に居続けると、目が慣れてくるのを暗順応、暗い場所から明るい場所に出ると眩しく感じるのが明順応と言うが、俊輔の場合、明順応の働きがよかったようだ。
来るとき、真っ暗になってきたと思っていたが、さらに暗い場所に移ったため、それに目が慣れてしまい、少々の月明かりが照らす場所に出ると、明るく感じたのだ。
