
サバイバルヘルパー
第9章 いかだ
「なにこれ? 部屋か?」
扉を確認しながら、壁づたいに手を這わせる。
ザラッとした感触が手に伝わる。
土壁とは、また違う感触だ。
奥に手を入れると、なにやら、固くて冷たいものに触れた。
「ん? なんだ?」
パイプや配線のような形状の物が、いくつもある。
「えっ!? なんじゃこれっ!? いや、マジわからないんだけど……」
テレビで芸人がやっている、箱の中身はなんでしょうのようなドキドキが、恐怖心をあおる。
「ボイラーじゃねえな……なにか機械があるのか?」
うかつには触れない。その正体がわからない以上、見えない中で確かめるのは危険だった。
手を引こうとした瞬間、その手になにか小さい物体が落ちてきた。
全身にゾワッと、神経が震えた。
「うわぁーーっ!! なんかきたぁーっ!! なんか、触れた!!」
おそらく、虫であろう。
俊輔は、とりあえず下がった。
ここは、無人島にある、廃墟と化した旅館だ。
普通に考えても、普通なものが、いるように思えない。
人が住んでない以上、ここは自然生物の住み処でもある。
扉を確認しながら、壁づたいに手を這わせる。
ザラッとした感触が手に伝わる。
土壁とは、また違う感触だ。
奥に手を入れると、なにやら、固くて冷たいものに触れた。
「ん? なんだ?」
パイプや配線のような形状の物が、いくつもある。
「えっ!? なんじゃこれっ!? いや、マジわからないんだけど……」
テレビで芸人がやっている、箱の中身はなんでしょうのようなドキドキが、恐怖心をあおる。
「ボイラーじゃねえな……なにか機械があるのか?」
うかつには触れない。その正体がわからない以上、見えない中で確かめるのは危険だった。
手を引こうとした瞬間、その手になにか小さい物体が落ちてきた。
全身にゾワッと、神経が震えた。
「うわぁーーっ!! なんかきたぁーっ!! なんか、触れた!!」
おそらく、虫であろう。
俊輔は、とりあえず下がった。
ここは、無人島にある、廃墟と化した旅館だ。
普通に考えても、普通なものが、いるように思えない。
人が住んでない以上、ここは自然生物の住み処でもある。
