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未知夢

第13章 真相

〔そう褒めるな。しかしお前、とんでもない所に来たな〕


「どう言うことよ?」


〔ここがどこだってこと!!〕


 繁は周りを見るが、何一つおかしな所はない。


「俺がいた現代だよな……」


〔現代だが、ここは現代のいつなのか? それが問題だ〕


「あまり頭の中でごちゃごちゃ言わないでくれ。結構ガンガンくるんだぜ」


〔おい……森屋が死んだ日っていつだ?〕


「なんか、時間帯がごちゃごちゃになってわかんないよ! 今が何日かもわからないってのに」


 繁は頭をかきむしる。夢で過去を体験したと思えば元に戻り、元の世界では幻覚で過去を見せられていた。本当に過去に移動し、今いるこの時間がいつなのか計算しようもない。


「とりあえず部屋に入ろう」


 繁はポケットから鍵を出す。


「あれ?」


 ドアに鍵が合わない。


「えっ? 待てよ……それはおかしいだろ!!」


 ドアのぶをガチャガチャと回すが開かない。


「なんでだよっ!!」



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