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未知夢

第13章 真相

「……ん?」


 繁はうっすらと目を開けた。


 目の前には若い警察官が、心配そうにこちらを見ている。


「え?」


 繁は自分のアパートの前にいた。それも、2階に上がる階段の前に横たわっていた。


「あ、気付きましたか? いけませんよ、こんな所に寝ては……」


 警察官は繁の腕を取ると、体を起こしてくれた。


 辺りは暗く、アパートの入り口の外灯がスポットライトの様に繁を照らしていた。


「あ……ありがとうございます」


 繁はゆっくりと立ち上がると、パタパタと体をはたく。


「酔ってたんですか?」


「……まあ、そんなところです」


「気を付けて下さいね。では、失礼します」


 そう言うと、警察官は自転車に乗って去って行った。


 繁は状況が把握できず、しばらくボォーっとしていた。


「なんで、こんな所に?」



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