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未知夢

第13章 真相

 綾子は情緒不安定ながらも、落ち着きを取り戻していた。


 繁は大きく息を吸った。


「もう一度聞きます。森屋とケリをつけてくるから、やつがどこに住んでいるかだけ、僕に教えてくれ」


 綾子は小刻みに体を震わせて、蚊の泣くような声で言った。


「京都の……」


「わかったありがとう!!」


 繁はそれだけを聞くと、ポケットから石を取り出し、天高く太陽にかざした。


「……よし……まだかな……もう少し!」


〔何がしたいのかわからんが、その石には何かに変身するとかの力は無いから……〕と、心の声。


「うそっ!?」


 変身するつもりだった。


〔まあ、遊ぶのは自由だが、どの方向に向けて成長してるのかが心配になるからいらぬ事はしないことだ〕


「以後、つつしむように」


〔お前がな……〕



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