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未知夢

第13章 真相

 また、繁は考えた。


(この年の今、高円寺綾である綾子が本当は自殺するはずだった。なぜか生きている。それは俺が説得らしい説得をせずに止めたから。綾子には彼がいる。その彼は10年前、つまり今の森屋。森屋はすでに結婚。綾子のお腹には森屋の子供。森屋と綾子は隆夫の話によれば、腹違いの兄妹。ちなみに1つ違い)


 繁は考えるのに、疲れてきた。


 だが、また頑張った。


(えっと……浮気した隆夫は酷い男。DNAは繋がっている。妹としらず、アイドルだからと言ってSEXした森屋はアホ。てか、死んでしまえ。なら、俺がトドメをさそう。てか……どこに住んでるの? 聞いてみよう)


「なぁ、綾ちゃん……いや、綾子さん。森屋は何処に住んでるの?」


 それに、隆夫が応じた。


「教えてくれ……あんた頭の中で、何を考えていた?」


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