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　もし綾子が、森屋隆弘と、腹違いの兄だと知ったらどうなるだろう？


　兄の子供を腹に宿したとなると、どう思うのだろうか？


　繁は考えた。


（……て、答えなんて出るか!!）


　繁は思いきって綾子に話してみた。


「あのさぁ、あなたの彼なんだけどな、じつは……」


「こらぁーー!!!!」


　隆夫が止めに入る。


「なんすかっ!?」


「思いきって綾子に話してみるんじゃないっ!!　パニックになるからダメだっ!!」


「いや、先に僕がパニックになってますって!!　だから、みんな一緒にパニックになりましょうよ」


「よくそんな方向に話を進められるもんだな!!　綾子はいまやっと落ち着いたのに、何をやってんだあんた!!」


「ちょっと待って!!　俺も訳がわからなくなってきてるんだ!!　すまないが、少し時間を下さい。部外者ですが森屋を知ってる繋がりで話には参加したいと思います」