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未知夢

第12章 好機

 繁はあるビルの屋上の壁にもたれていた。


「うわっ!! 突然だな!! また、ここはどこなんだ?」


 うっすらと見える光景は青空が広がり、辺りは白い柵に囲まれている。


 よく見ると自分のすぐ前に、その誰かはいるようだ。


 二人いる。


 徐々に視界がハッキリする。


「……あっ!!」


 繁は思わず声を上げた。


 目の前にいたのは、高円寺綾と、あの男だった。


「……!!」


 繁は立ち上がった。


 幻覚か?


 夢なのか?


 石の力?


 手にはズシッとした感触があった。


「……」


 繁は腕の先を見た。


「何やってんだよ俺は……」


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