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未知夢

第12章 好機

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………
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『ゴーーーン』


 除夜か?


 めまいもなく、意識がとんだ。


 フッと、繁は本当の無の中にいた。


 もちろん、本人は無を感じてはいない。


 感じる間もなく繁は目を開けた。


「……ここはどこだ?」


 まだ、ぼんやりとしかわからない。


「ん?」


 誰かがこっちを見ているような気がした。


「誰? 誰かいる? 誰なんだよ?


 それさえもハッキリしない。


 

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