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conqueror

第1章 初日

「君はぼくが話しかけていたのに、ちゃんと聞いていなかったでしょ。」

「ごめんなさい。」

小さな声で謝りながら、彼の表情を窺った。

さっきまでと、あまり変わらないように見えた。

本気で、怒っているわけじゃない。

ちょっと不愉快にさせてしまったかもしれないけれど。

彼はローターのスイッチを入れた。

「あぁ。」

私の体は、その振動でビクッと跳ねた。

彼の手が下着の上から押さえる。

力強くではなく、ちゃんと鋭敏なそこを捉えているか、確かめるように。

「大丈夫みたいだね。次からはちゃんと、ぼくの言うことを聞くんだよ。」

車が駅に着いて、停まった。

「今日は罰として、そのまま帰ってもらうから。」

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