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conqueror

第4章 深奥

彼は、私を導くように、激しく指を動かしてくれた。

私は、ただ、その全てを感じるだけだった。

熱く大きな塊が、私を絶頂へと押し上げた。

体がふわふわして、どこにも力が入らない。

頭が真っ白になって、自分自身も見失ってしまいそうだった。

余韻で体が震える。

彼の指が、体から抜ける。

その動きで、また、体がビクッとなった。

立てていた膝を伸ばし、彼の方へ半回転した。

彼が私を抱き締めてくれる。

その手の熱さでさえ、体が溶けてしまいそうだった。

「コウさん、私。」

彼の目を見つめた。

「エリナ、逝っちゃったね。もう、ぼくはいらないかな?」

「そんな、コウさん、私。」

私を見つめる目が、意地悪く笑っていた。

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