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conqueror

第1章 初日

電車を降りると、一目散に家へ向かった。

体が真っ直ぐに伸ばせないせいで、亀の歩みのように遅かったけれど。

自分の中では、精いっぱい急いでいた。

マンションのエントランスを抜けて、エレベーターに乗って、部屋に辿り着く。

鍵をかけると、玄関でしゃがみこんでしまった。

あぁ、あぁ、も、ダメー。

必死に堪えていたものが、溢れ出す。

全身が、ガクガク揺れて、その場で達してしまった。

とても、長く我慢したせいか、快感もさっきよりも、長く深く感じた。

少しずつ、手足に感覚が戻ってくる。

彼に電話かけないと。

彼から止めていいよって、言ってもらえなければ、終わらないのだから。

携帯を取り出して、電話をかけた。

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