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conqueror

第1章 初日

1度絶頂に達すると、また、弱い振動に戻った気がした。

とにかく、今のうちに、そう思い、ホームへ向かった。

歩く衝撃にも、少し慣れたのか、さっきまでよりは、真っ直ぐに進めている。

タイミングよく電車も来た。

音、大丈夫だろうか。

不安だったけれど、電車に乗らないと、いつまでも帰れない。

平日の午後だったので、車内は混んではいなかった。

その分、とても静かで、ローターの動作音が、響いているような気がして、周囲の反応を窺ってしまう。

あまり、キョロキョロしちゃ、ダメ。

自分にそう言い聞かせて、ゆっくりとボックスシートに腰掛けた。

座る時にも、当たらないように、細心の注意をしながら。

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