
山岸君と照井君
第35章 指先―――……
「一心!こっちにおいで〜」
間に割って入った雷心さんが…苑心の腕にいた赤ん坊を抱き上げ!
心陽さんに渡す!!
「―――…一心…君?」
心陽さんが、泣く赤ん坊を笑いながら奥に連れていく!!
「―――――…雷心さん…
何で…苑心が――――…?」
「兄弟だ…結婚式に呼ぶだろう普通!」
俺と苑心は向かい合い……早る気持ちを落ち着かせ―――…
雷心さんを見る―――――…
「―――…じゃぁ…何で…俺に招待状を?」
雷心さんは、「はぁ〜」とため息をついて…奥に行った…心陽さんと赤ん坊を目で追いかける…
「――――…二人を今日…再会させるためだろ?雷心兄さん」
雷心さんは…なにも言わない…
「――――…そう…なんですか?」
岳心さんは…何かが解ったのか――――…雷心さんを意味ありげに見る
「―――…雷心兄さん…俺たちは…会って…いいんですか?
受け入れて…くれるんですか?」
苑心は、雷心さんに必死に言いよる!!
