
山岸君と照井君
第34章 結婚式―――……
ゴトン!「痛っっい!!クソ!」
「―――――…ん…」
…いつの間にか…
寝ていた―――…
玄関…で…物音が聞こえる…
岳心さん…帰ってきた…?
俺は、クラクラする頭を手でゴン!と刺激し…
玄関に様子を見に行く……
「――――お帰り…なさい」
「――――何で…何で待ってない?!」
はぁ……?
酔っているのか……ワガママモードだ!!
「――…すみません…うとうとしてしまって…
って――――…岳心さん…今日は帰らないと……///思ったもので……」
靴を脱ぎたいのか…
ヨロヨロと…靴に手をかけるがよろけて上手く脱げないでいる…
「―――…相当飲んだんですか?
明日…休みだからって……
飲み過ぎですよ?」
よろめく身体を支えると…
香水の香りがフワッと香る…
よく見ると……唇が艶めいていて…
女性特有の…化粧品の香りまでした―――――――…
「―――…何で…帰って来ないって思ったんだ?
女の所にでも…行ったと思ったのか?」
背中を支えるが…
俺の身体にスッポリ納まる彼…
睨むように…俺を見上げる―――…
「―――…えぇ…思いました…
久しぶりの女性の身体は…気持ち良かったですか?
上機嫌で飲んだ所をみると…
楽しまれたのでしょう……」
俺は…目をそらし……
彼の得意な嫌味で……
一線を引いた――――――…
