
山岸君と照井君
第34章 結婚式―――……
開業の準備も順調で――――…
毎日忙しい日々が続く――…
今日は…
お得意先と飲み会があるらしく―――…
夕飯は、要らないと連絡があった―――――…
律儀に連絡を入れるあたりが…
可愛い……のだが…
電話の向こう側に…女性の声が聞こえた―――――…
お店の子か…
それとも…岳心さんの――…
俺は、その日―――――…
一人で酒を飲んだ―――…
彼がいないなら…料理すらしない…
空きっ腹に…酒はキツイが…
酔って早く――――――…
寝たかった…
結局……
普通の男は――――――…
女の柔らかい身体に……欲情してしまう…
彼だって……
俺とのキスを気持ちいい…と…寝ぼけて言っていたが…
女性の唇に――――――…
戻っていくんだ…
良かった――――――…
女なら……しょうがない…
