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山岸君と照井君

第34章 結婚式―――……



「―――覚えてますか?

岳心さんに…初めてキスをした日の事を―――――…」




米屋の…不意の思出話に…

一瞬戸惑ってしまったが…





忘れる訳がない―――――…




男に…唇を奪われたのは…


あの時が…


初めてだったのだから…





「―――…覚えてるに…きまってるだろ?」




米屋は、頬をさわりながら…


俺の前に進み出る――――…



「――――…私は、愚かで…弱くて―――…どうしょうもない…人間でしたね…」




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