
山岸君と照井君
第34章 結婚式―――……
――――…三年前…
「んっ―――――…んぁ…」
「岳心……さん…」
強く…唇を重ねられ…
口内を…米屋の舌が動き回る―――…
男の唇に―――…男の…舌…
不愉快なはずなのに…
このまま――――…この先を…
―――――――…と、思った自分の思考に!!鳥肌が立った!!
と、思ったとたん!!
俺の拳が――――――…
米屋の左の頬にヒットし…
物凄い音と共に米屋は後ろに…倒れた―――――!!
「――――…なっ///何すんだ!!」
「―――――…な…つい」
“つい”って――――…何だ!
俺は、後ろによろけ…尻餅をついている米屋を見下ろす…
「――――…おい…駄犬…
俺に惚れるのは勝手だが…
俺は、ノーマルの女好きだ…
弟の件もあるし…理解はしているが…
これは…違うだろ――――…
俺は、苑心の代わりにはなれない―――――…
頭を冷やせ―――――…」
手にしていた飲みかけのビールを米屋に渡した―――…
「―――…岳心…さん…俺は!!」
