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山岸君と照井君

第34章 結婚式―――……

【岳心side】



少年が…出ていくと…



米屋が…俺の顔を覗きこむ…



「ありがとうございます…
私は、それだけで…十分です」



と、指が…軽く唇に触れる―――…



「…何サラッと触ってんだ」



唇に触れた指を振り払い…

俺は、椅子から立ち上がる―――…



白衣を脱ぐと……米屋がそれを受け取り―――――…

ロッカーにしまう…



いつもと変わらぬ…米屋の行動に……



俺は、顔を背け―――――…





触れられた唇に……

自分の指を重ねる…







少し……熱く感じた…




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