山岸君と照井君
第29章 沈む心―――……
「――――…馬鹿げている…
ガキが…愛を語るな……
鳥肌が立つ――――――…」
僕を見下した目は……
鋭く…蛇すらも―――――…後退りしそうな眼力を放っていた…
でも――――…
何故か僕は負けたくなかった…
「――――…僕は…知っている…
愛の…形を…
愛の…熱を――――――…
変な話し…方向性を間違えた麟太郎さんの暴挙だって……
強い愛情だったのかもしれない――――――――…
奪いたい……ほどの…
強い…愛―――――――…
兄さんには一生解らない!!」
強く言い切ったつもりなのに…
涙は出る……
怖い――――…
それは…隠せない…
震え……睨みにならない睨みで…
僕は、プライドの高い雷心兄さんを……言葉で…振り払ったのだ!!
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