
山岸君と照井君
第4章 独り占め―――…。
「わりぃ〜杉浦…デートの邪魔しちゃったかな?
俺達も、デ〜〜〜〜トなんで!
Wデートは、また別の日って事で!!じゃぁ!バッハハ〜イ!!」
俺は、苛立ちを押さえながまらダークオーラの杉浦に明るくいい放つ…
「はぁ!?デート?照井君は、バカですか?ご兄弟でデートな訳ないだろ!!
それに、我々も違うだろ!?
君が、参考書を買いたいが…どれがいいか決めかねてる、と言うから!!付き合ってあげてるのに!貴重な休みを!!!まったく!!照井君の浪費に手をかしている気分ですよ!!」
しかし、山岸は俺の声のトーンの違いとか知るわけもなく…とぼけた事を言う…
「はいはい…つ〜か!うるせぇなぁ〜!例えばの話し、冗談が山岸には通用しないのかよ!!」
俺は、山岸を呆れたように放り投げる!!
ったく―――――――…
なんなんだよ!!こいつは!!俺は、イライラしながら山岸と口論をする…
杉浦は、そんな俺達を…動揺もせず眺めている…
逆に…カケルさんが、“デート”とワードが出てくると…顔を赤くして…俯く―――――――…
あれ?
なんだろう…この違和感…
「へ〜じゃぁ…お前らも、デートなんだろ?」
「/////っな!?杉浦君……
変な事を―――……
……頭…大丈夫ですか?」
あ…杉浦がカッチーン!!…って顔をしている!!
反撃が通じない山岸……
「……俺達仲良し兄弟は、他を少しみて帰るだけなので!!二人は、ゆっくり参考書を探してね!!」
あ、カケルさんが助け船を出す!!…上手く逃げた!!
「はっ!はい!カケルさん、お邪魔しました!!
ほら!山岸!!行くぞ!!」
俺は、カケルさんに頭を下げ山岸を連れて行く!
