
山岸君と照井君
第26章 氷背―――……
―――――――――…
「―――…これ…は…」
山岸総合病院の…
医院長室―――――――…
暗く重い…空気が…
行き場を無くし…部屋を埋め尽くしていく―――――…
「――…これが…事実なら……
我が家の……恥だ―――…」
部屋には…
山岸の名のつく…
三人の男が…デスクに散らばる数々の写真に……
険しい表情を見せていた…
その中でも…目を血走らせた人間が…苛立ち…
動揺しながら…
差出人のない…封筒から出てきた写真を握りつぶしていた…
「―――父さんも雷心兄さんも、先走ることじゃないよ…
たちの悪いイタズラかもしれないし…
ちゃんと苑心に確認しないと――――…」
握り潰され…デスクに投げられた写真の他にも…
数枚同封されていた写真には…
山岸総合病院の…三男が…
同級生と思われる同性と…
指を絡め…
唇を重ねている写真―――…
制服を脱がせられ…
乱れていく様子が…映っていた…
「岳は…知っていたのか?
この前、お前の科に苑心が来たよな…」
「コンタクト作りに来ただけだよ―――――…
彼氏を紹介に来たわけじゃね〜よ」
「!!彼氏!!」
「雷心兄さん……冗談だよ」
岳心の、一言で場が更に凍りつく…
「岳心―――…冗談は、嫌いだ…やめなさい」
立派な椅子に座っていた…
男性が―――――…
冷たい視線で…兄弟を睨む…
岳心は、チッと舌打ちをしかだ…
雷心は、深々と頭を下げた…
「しかし――――――…」
岳心は、弟の…写真を一枚摘まみ上げ―――――――…
違和感を感じる……
「――――…メガネ…してる」
「―――…これ…は…」
山岸総合病院の…
医院長室―――――――…
暗く重い…空気が…
行き場を無くし…部屋を埋め尽くしていく―――――…
「――…これが…事実なら……
我が家の……恥だ―――…」
部屋には…
山岸の名のつく…
三人の男が…デスクに散らばる数々の写真に……
険しい表情を見せていた…
その中でも…目を血走らせた人間が…苛立ち…
動揺しながら…
差出人のない…封筒から出てきた写真を握りつぶしていた…
「―――父さんも雷心兄さんも、先走ることじゃないよ…
たちの悪いイタズラかもしれないし…
ちゃんと苑心に確認しないと――――…」
握り潰され…デスクに投げられた写真の他にも…
数枚同封されていた写真には…
山岸総合病院の…三男が…
同級生と思われる同性と…
指を絡め…
唇を重ねている写真―――…
制服を脱がせられ…
乱れていく様子が…映っていた…
「岳は…知っていたのか?
この前、お前の科に苑心が来たよな…」
「コンタクト作りに来ただけだよ―――――…
彼氏を紹介に来たわけじゃね〜よ」
「!!彼氏!!」
「雷心兄さん……冗談だよ」
岳心の、一言で場が更に凍りつく…
「岳心―――…冗談は、嫌いだ…やめなさい」
立派な椅子に座っていた…
男性が―――――…
冷たい視線で…兄弟を睨む…
岳心は、チッと舌打ちをしかだ…
雷心は、深々と頭を下げた…
「しかし――――――…」
岳心は、弟の…写真を一枚摘まみ上げ―――――――…
違和感を感じる……
「――――…メガネ…してる」
