
山岸君と照井君
第25章 応援―――……
「――――――…宏樹…」
すると…カバン中から…
滅多に鳴らない携帯が…僕の恥ずかしい独り言を笑うかの様に鳴り出す――――…
僕は、慌ててカバンから携帯を取りだし!!着信画面の……
“照井君”の文字に!!
独り言の…恥ずかしさや、想いが通じたのかな?!と言う…自惚れが頭を支配した!!
「///…もしもし……」
『あっ、もしもし?俺』
ぷっ…“俺”ってなんだよ…
誰か、名を名乗れ!!
あれ――――――…
僕―――――…笑ってるじゃないか…
なんだ……さっきの…黒い感情は…
宏樹の…名前を見たときから…
消えていた――――――…
