山岸君と照井君
第25章 応援―――……
夏だと言うのに……
この家は…寒く――――て…
嫌だ―――――…
“いや…だ”?
あれ――――…今まで…
こんな感情…あったかな?
ふと――――…
手のひらを見つめる…
今までだって―――――…
こんな日は…何度もあった…
明かりだけの…空っぽの家…
“嫌だ”とは…思ったことはなかった…
あきらめて―――…いたから…
“嫌だ”
“寂しい”
“帰りたくない”
僕は――――…
欲張りになってしまったのだろうか…
さっきまで…宏樹と…肌を触れあわせていたから…
人の温もりを……
知ってしまったから――――…
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