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山岸君と照井君

第21章 血の繋がる他人―――…

僕には…伝えなくても――…



いいって―――…思ったのかな?



それとも……忘れてたのかな?




考えると…どんどん落ち込み…



胸が苦しくなる―――――…



すると…




僕の右手が…

ギュッと握られた―――――…





「じいちゃん…元気だといいな…」




ギュ―――――…と…



握られた手から…温もりが流れて来た――――――…



宏樹の手は、冷たくてゴツいくせに…



暖かい―――――――…




僕も…ギュっと握り返した…






「うん―――――…元気だよ…きっと」




岳心兄さんは、ごちゃごちゃ言ってたけど…




僕は、お祖父様…いや…おじいちゃんには、長生きしてもらいたい…




僕は、看護師から聞いた部屋へ急いだ――――――…



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