
山岸君と照井君
第21章 血の繋がる他人―――…
「あ…お金…」
「はぁ!バカか?学生が金を気にすんじゃね〜よ!!
父さんに言って!小遣いから引いてもらうから、今は要らね〜よ!!
ここは、甘えろよ…末っ子!!
だから――――――…」
岳心兄さんが、僕の背中を押しながら診察室をでる―――…
「あっ!!苑心――…?」
待合室のソファにいた宏樹が…僕を見つける―――…
「やっぱ…メガネない方がが…///…いいな…」
「///あっ…へ…変じゃない?」
き…緊張―――――――――――――――する―――――――――――――!!
「コンタクト、慣れるまでゴロゴロするかもしれないから…様子見て…
あと、コンタクトして…ドライアイになる人も多いから…乾燥には、気をつけて―――」
はっ!!岳心兄さんが…いたんだった!!
「あっ!!彼、同級生の――――「照井 宏樹君だね…初めまして…
苑心の兄です。これからも、弟と仲良くしてやってください」
紹介する前から…知っていた風だ――――――…
こ…怖いよ…
麟太郎さんも…梅さんも報告してるみたいだし…
麟太郎さんは、宏樹の事…調べてたし…
筒抜けなんだろうなぁ…
