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山岸君と照井君

第21章 血の繋がる他人―――…

「岳心兄さん!言葉使いが汚いですよ!!

患者さんから苦情きますよ!!」



目を無理やり開かれ!!僕は、ジタバタするが!!


慣れた手つきで、コンタクトを僕の目にスッと入れる!!



「はい、片目完了!そっちも!!」



乱暴なのに…

上手に両目にコンタクトを入れる…




「は…入った…!!痛く…ない」




「今時…コンタクトで痛いとか――――…あり得ない…ったく…苑心は、相変わらず世間知らずで、バカだ!!」




むっ!!クソ…言い返したいが…



麟太郎さんの件もあるし…


「――――…はい、見えるか?ゴロゴロしないか?

見せてみろ……よし…」




岳心兄さんは、流れるように仕事をする…



……はぁ…


帰りたい…





「よし…って言ってんだろ!終わりだよ!終わり!

看護師から三ヶ月分のコンタクトを受け取って…帰って良いぞ!

あ〜…一応…メガネの処方箋出しとくから…メガネも作っておけよ!

前、作った時から…視力落ちてたから…丁度いい機会だ!



コンタクトと併用して使え…」






岳心兄さんは、カルテを見る―――――…




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