
山岸君と照井君
第21章 血の繋がる他人―――…
手を…繋ぎ―――――…
ぼやける視界に…宏樹を感じる…
宏樹を…感じて…
ちょっと…笑う…―――…
いつから…かな…
宏樹の隣は…居心地が良くて…
ワガママになる―――…
「――――…宏樹…」
「ん〜〜〜〜〜?何だ〜?」
「///何でも――――…ない」
「大丈夫か?病院…近いぞ?両親に連絡でもするか?」
「はぁ?何故に、仕事中の両親に連絡するのだ?
普通に、診察に並ぶぞ?」
僕は、ポケットから…保険証と診察券を出し…宏樹に見せた…
「―――…いいのかよ…自分家の病院なのに…他人行儀な…」
「…あ〜…麟太郎さんの事もあるし…
今日は、話さないとだめだよな……」
両親…この際…兄さん達でもいいのだが――――――…
僕は、ため息をつく………
