
山岸君と照井君
第20章 恥ずかしがり屋――…
「嫉妬…マックスなんだが…」
「へ?」
“へ?”って……なんだよ…
「///嫉妬って!!宏樹の御姉様ではないか?
嫉妬も何も――――…何で?」
まったく…「いいよ…」
俺は、苑心の先を進もうと足を前に出す―――――…
すると―――…はっ!と、不安そうに俺の袖を苑心が掴んだ―――――――――…
「置いてくな!!」
袖を摘まみ…着いてくる苑心…
だが…その…袖を、時折…クイクイっと微かに引っ張っている―――――…
「―――…何だよ…」
「――――…怒ってるのか?」
///ハヌーン――――――!
なっ、何!?この可愛い苑心!!
バカっぽい質問だし!犬みたいな、上目遣い!!
尻尾とか、耳とか着いてたら…キュ〜ンって…垂れ下げて…俺に甘えてる!!って感じだ〜〜〜〜〜〜〜!!
