
山岸君と照井君
第20章 恥ずかしがり屋――…
制服に着替えて、苑心達の所に行くと―――――…
姉ちゃんと苑心は、仲良く話していた―――――――…
が…内容が…
数式だったり…置き換え問題の解き方だったり―――…
その説明の仕方だったり…
と――――…俺が…着いていけない内容だと察した…
「お…お〜ぃ――――…何を話しているだ〜?
楽しく話しているのは解るが…
周りの人間や…俺は…ドン引きなんだけど〜…」
「あっ!宏樹?!
御姉様!さすがT大学!!博学でいらっしゃる!!
数式の説明においては…美しい詩を聞いている気分んだよ!!」
ほほ〜ん…感動しておりますが…
「俺には…宇宙人が話してるみたいにしか聞こえん…」
多分…俺の意見が一般的だと思うが―――――…
苑心と姉ちゃんは、まったくこの子は…と、呆れた顔をした――――――――…
勉強では、気が合う二人…
俺が、冷たい視線を送ってもなお…宇宙語で話をする…
「あっ!!やだ〜!午前中の抗議に遅れる!!
山岸君と話してると!!一つでも多く、数式を解き明かしたくなる〜〜〜〜〜!!
そうだ!今度、勉強会ね!!」
姉ちゃんは、時計を確認しながら駅の中に走って行った――――…
苑心は、見えてない癖に…目を輝かせて!!
姉ちゃんに手を振っていた!!
