
山岸君と照井君
第18章 正直な体―――……。
「こんばんは…苑君?」
「うわあああああああ!!」
いきなりの、声かけに!!
僕は、慌ててふためいた!!
「えっ!!あれ?麟太郎さん?あっ!時間?!」
「そ〜…時間…
待てど暮らせど来ないから…迎えに来たよ?
何…してたの?」
麟太郎さんは、書斎で待っていたらしいが…時間になっても来ない僕を迎えにきたらしい…
「あ…すみません…
ちょっと授業のノートを写していて…」
麟太郎さんは、「?」な表情をして…
僕の机を見た―――――…
「ん?その…ノート…苑君のじゃないね…
ん?その授業…苑君受けなかったの?」
「いえ――――…授業には出てたんですが…」
麟太郎さんは、僕のノートを手に取り…
冷たい視線を……僕に向けた…
