
山岸君と照井君
第18章 正直な体―――……。
「ふぅ〜出来た!!」
完璧に弁当箱を洗った僕は、フキンで弁当箱を拭き…
弁当箱が包んであった布に包み額の汗を拭く――――…
「ぼっ…ちゃん…
食器を…洗うのは大変…けっこうな事なんですが…
キッチンが……びちょびちょですね」
梅さんは、呆れたように笑って…
僕の鼻のてっぺんに着いた泡を指で取ってくれた…
「あ〜〜〜〜〜…ごめん」
いいのよ、って…梅さんは優しく…また笑った…
辺りを見ると…ホントにぐちゃぐちゃで、ビックリした!!
「それより、いいんですか?
そろそろ、米屋先生来ちゃいますよ!?」
時計を見ると…後、30分ぐらいで麟太郎さんが来てしまう!!
「あっ!!ノート…写さないと!
えっと…梅さん!!ごめん、このままにしちゃうけど!!」
梅さんは、はいはいと…僕の背中を押してキッチンから出した――――…
