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初カノはエロうさ

第3章 変態彼女にお仕置きを

同じく人生初デートだというのに、うさこの答えは、

「じゃ、じゃあ!ラブホに!」

「……ラブホ?」

初デートの場所には相応しくない気がするけど…

「行ったことなくて!行ってみたい!」

うさこが望む場所で、うさこを他の男の目から守れる場所。俺とうさこらしくていいかもしれない。

「うさこらしいね。いいよ」

あっさり決まったデート先。

相変わらずスカートを気にしないうさこを庇いながら、ホテル街へと歩き出す。

初デートの場所…聞かれることもないだろうけど、もし聞かれたら ”ラブホ” って答えんのか?なんて……結構真剣に悩む俺とは裏腹に、

「ラブホって、エッチなビデオが見放題なんですよね⁉︎ 」

うさこはウキウキと足取りも軽い。

「さぁ…俺も行ったことない」

話に聞いたことはあっても、実際に行ったことはない。連れ込まれそうになったのは何度もあるから、正直イメージ的には ”怖い場所” だ。

そんなところに、わざわざ金払って行ってまで抱きたいと…そんな風に思える女の子はいなかったからな。

そんな風に…初めて思わせてくれた俺の彼女は、

「ええっ⁉︎ あ、いつも学内で済ませてるから……」

すんなりとそれを納得して、受け入れた。

……妬くところだろ、それ。

何となく。俺とうさこの気持ちは、同じじゃないのか…なんて女々しいこと考えて……

気まずくなって、うさこから視線を逸らす。

逸らした視線がホテル街を捉え、

「……っ⁉︎ 」

大きく息を飲んだ身体が、凍っていくのを感じた。


互いの身体を触り合いながら、

濃厚なキスを交わしながら、

やる気満々でホテルに入っていく男女。

母親の彼氏のセイと……母親じゃない…若い、女。


(ま、た……身代わりに……っ‼︎ )

嫌な予感に震え出す身体。

でも、いつだって俺の心も身体も落ち着けてくれるのは……

(うさこ……)

一緒に居るだけでパワーをくれる、俺の彼女。


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