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初カノはエロうさ

第3章 変態彼女にお仕置きを

講義を終えて、駅前へと向かう。

学内でうさこの姿を見かけなかったな。

案外、うさこも服とか髪型とか悩んだりするのか?そう思うと顔がニヤける。


待ち合わせ場所へと辿り着き周りを見渡す。うさこはまだ、来ていない……と思う。

うさこの場合、どこかに隠れて写真撮っていそうだからな。気が抜けない。


……カシャ
無遠慮なシャッター音。

うさこがようやく来たのかと思ったら……

(うわ、囲まれた……)

いつの間にか、制服を着た女の子たちに囲まれていた。

カシャカシャと鳴り響くシャッター音と、ニヤけながら無言で向けられる携帯のカメラに吐き気すらする。


「あのさ……」

やってること、うさこと似てるけど……うさこには付き合うって決めた時に許可してるからな。

口を開いた俺に、

「きゃーっ、喋った!」

「ナンパ?ナンパされちゃう系?」

女の子たちも口を開く。

「……これから彼女とデートだから。ナンパなんてしないよ」

ナンパなんてしなくったって女の子は寄ってくる……じゃなくて!せっかくうさこと2人でデートなのに、このままじゃいつもの展開に持っていかれそうだ。


「……あ!」

女の子の壁の向こうに、うさこの姿を見つける。

こちらへと向かってくるうさこに声を掛けようとした俺に気付いたのか、

「一緒に写真撮って下さいっ!」

今まで無言でカメラを向けていた女の子たちが大きな声を出し始めた。

小さいうさこは、女の子の壁に負けじとピョンピョン跳ねては俺に携帯カメラを向ける。その可愛い姿に口元が緩む。

……ていうか、ヤキモチとか妬かずに写真撮るのかよ。

チクリと痛んだ胸の仕返しに、うさこに気付かないふりしていたら、背中を向けたうさこが離れていく。

慌てて後を追えば、イヤホンを耳に差し、携帯画面を覗き込むうさこを見つけた。

近付く俺に気付くことなく、目をギラギラさせて携帯に夢中なうさこ。

(何見てんだ?)

隙間から、うさこの携帯を覗き見れば…

「─────…っ⁉︎ 」

情事に溺れ、快楽に溺れていく……俺⁉︎


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