
嵐しょーせつ。
第68章 キミはひとりじゃない。
和said
はぁー。
お母さん。
会いたい……
俺は気づけば、
家じゃなくて、
ある場所に足が向いていた。
ガチャ。
和「はぁー。やっぱ、ここが一番落ち着く。」
ここ。
雅紀と俺だけの大切な場所。
お母さんぎ出て行ったとき、
雅紀が俺をここに連れてきてくれた。
雅「和也。ここいいでしょ?笑」
和「うん泣」
俺はその優しさに泣きそうになった時、
雅紀は俺を優しく抱きしめてくれた。
雅「泣いていいよ?」
その言葉に感情がめちゃくちゃに壊れて、
思いっきり泣いた。
雅紀はそれを受け止めてくれた。
雅「和也は一人じゃない。おじちゃんもいるし、俺の家族もいるし。それに、……俺も。和也は一人じゃないんだよ?」
その言葉は温かくて、
しばらく雅紀に抱きついていた。
ふふっ笑
そんな時もあったなぁー。
もうあれから何年?
雅紀がいたから、ここ何年は泣くことはなかった。
だけど、今は。
和「……グスッ泣うぇーーん。泣」
俺は思いっきり泣いた。
しばらく下に向いてしくしく泣いていたら、
誰か来た気配を感じた。
その足音は俺の前に突然消えて、
俺を思いっきり抱きしめた。
和「………ま……さき?」
雅紀だった。
雅「ふふっ笑やっぱここにいた。お前、家に帰ってなかったもん。だから、絶対ここだと思った笑」
雅紀は笑っていた。
笑顔見せてくれた。
その顔を見て、
和「うぇーーん。泣ヒック。」
雅「大丈夫。泣け。」
しばらく泣いた。
雅「大丈夫か?」
和「……うん。久々に泣いた。」
雅「…もう、あいつら最低だな。笑」
和「…いいの。もう。言ってなかったんだから。」
雅「……良かったぁー。和也がいなくなったらどーしよって思った笑お前がいないと俺、生きていけない笑」
雅紀は俺に笑いかけて、
和「バカッ!笑俺は居なくならない。雅紀がそばにいる限り。絶対に。」
雅「和也は一人じゃない。昔言っただろ?今は、それ加えて翔も潤も智もいる。和也は幸せ者だよ。」
和「ふふっ笑ありがと……」
